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葉月蓮さんのレビュー一覧

パコリズムの典型的な官能小説。連続性があるようなないような短編小説が並ぶ。著者のマスターベーション小説で、女性向けか。著者の性別がわからないが、男性が書いたとは思えない部分がある一方で、女性が書いたとも断定できない描写もあり、プロフィールも年齢も性別も非公開だが、著作からも、年齢も性別も伺い知ることができないミステリアス。ゆえに、感情移入は困難。だが、それが客観的に俯瞰的に小説を捉えることを可能にしている。その点が面白く、何のためらいもなく、心配もなくドキドキもなく、期待通りの展開で心理的な負担もなく、スラスラと読み進めた。
1995 Winter 俺の初体験の相手は32歳(非公開)
[評価] ★★★★★
[評価] ★★★★★

著者が同年代で、時代背景がわかり、感情移入できた。単なるパコリズムではない官能青春小説というジャンル。登場する女性の魅力もさることながら、主人公(若い頃の著者)の息遣いが伝わってきて、感性が若返ったように感じた。
22歳まで童貞だったという主人公(著者)。あの頃は、20歳までに童貞を捨てられるかどうかが、「ヤラハタ」という言葉とともに大きな意味を持っていた時代。そのなかで、格好をつけずに、赤裸々にカミングアウトしている主人公(著者)の率直さ、正直さにも好感。32歳のお局様だと思われていた人妻との関係。この後の展開が楽しみだ。
22歳まで童貞だったという主人公(著者)。あの頃は、20歳までに童貞を捨てられるかどうかが、「ヤラハタ」という言葉とともに大きな意味を持っていた時代。そのなかで、格好をつけずに、赤裸々にカミングアウトしている主人公(著者)の率直さ、正直さにも好感。32歳のお局様だと思われていた人妻との関係。この後の展開が楽しみだ。
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