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皆様、こんにちは。

　何と、明華のお腹には、あの夜の結晶が既に育ちつつあったのですね。
　あの夜とは、この完結編、前編の冒頭ー明華が夢占をするためにヨンの寝所に侍った夜のことです。

　ただ、明華本人はまだ懐妊の事実は知りません。

　大王大妃と沈尚宮は人生経験を積んだ年の功、更に出産経験がありますから、いち早く明華の妊娠に気づくことができたのですね。

　そして、拙作をご覧下さっている皆様も明華より早く真実をご存じーということになります。

　お腹の赤ちゃんの両親であるヨンと明華が気づかない状況でも、新しい生命は刻一刻と育ちつつあります。
　加えて、明華が王宮を席巻する一代スキャンダルの主役となってしまった今、明華を王妃にという大王大妃の野望は確かに沈尚宮の予想通り難しくなりつつあります。

　そこで、大王大妃は得意の策略を巡らせ、またしても大芝居を打つのですがー。

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