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こんにちは。

　
　さて、ヨンの花嫁選びを命じられて、久しぶりに宮殿にやってきた明華です。

　三年ぶりに再会する大王大妃様は、相変わらず元気そうでした。
　早速、観相を始めたものの、何故か大王大妃はあまり肝心の令嬢たちの観相結果には興味がないようです。

　裏腹に、大王大妃は明華に
ー何故、この場でそのようなことを？
　と、首を傾げたくなるような質問ばかりします。

　これでは正直、王の花嫁選びに来たのか、明華自身がカンテク(揀擇ー王妃選考試験)を受けているのか分かったものではありません。

　むろん、明華はそんなことは考えもしていないのですが、、、

　更に、この再会では哀しみの真実が明かされます。
　前王成祖の死因です。

　ここで少しだけ第一部「復讐から始まる恋は哀しく」を思い出して頂ければ幸いです。
　前王である成祖は「二人」いました。
　即ち、本来の王成祖とその影武者たる異母弟です。
　ヒロイン廃妃ユン氏ことソファは影武者と烈しい恋に落ちましたが、
　また本当の王成祖もソファを深く愛していました。

　いわば兄弟で一人の女性を巡って争ったわけですね。

　影武者である「王」は、異母兄の成祖の狡猾な策略により嵌められ、ソファは最愛の男を我が手で間違って殺してしまうという悲劇が起こりました。

　これから大王大妃と明華の間で交わされる会話の「前王」というのは、本当の王ーつまり非業の死を遂げた影武者の腹違いの兄の方です。大妃の実子です。

　異母弟を間接的に殺し、ついには大王大妃(大妃)によって愛するソファまで失った孤独な成祖は三十歳で亡くなりました。

　その死因については病死と公表されているものの、実母大妃による毒殺説が主流です。

　果たして、真実はどこにあるのか？
　14年前の真実が今、初めて当事者の口から語られますー。

　

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