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こんにちは。

　結局、悪いことはできないということですね。

　実の姉に良いように利用されたチャンウォルは気の毒としか言いようがありませんが、
　姉を殺害し、すり替わろうとした時点で、チャンウォルもまた姉と同罪になったのです。

　チャンウォルが手にした王族の妻としての何不自由ない暮らしは、実は本来は姉のものになるはずでした（もっとも、姉もまた前夫人を殺害して玉の輿に乗ろうとしたのですから、けして許されない方法で手に入れた幸せでしたが）

　明華には今、事件のあらましが見えていますが、すべてにおいて確信できたわけではありません。
　童妓ミリの証言から組み立てた仮説の部分を確かなものにするべく、ヨンと二人で「遅咲きの桜が咲く川のほとり」を訪れます。

　そこで明華が出逢ったのはー。

　事件が起きた夜、目撃者がいたのです。

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