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最近、お兄ちゃんの様子が、おかしい。

別々に暮らしているし、互いに仕事をしているので、それほどしょっちゅう会ってるわけじゃないけれども、それでも一緒にご飯食べたり、買い物に付き合ってもらったりもする。

最近はちょっと、私の都合（？）でお兄ちゃんに会う頻度が減ったけれども、それでも、２週に１回くらいは会っている。

この間も、ご飯食べている時、ぼんやりしていた。

どしたの？って聞いたら、あ、うん、みたいな。
私は、ふーん・・・って
その繰り返しを２〜３回。

そんな感じ。

今日、私は大事なメッセージを貰ったんで、まずはお兄ちゃんに、って思って、訪ねていった。今日はふたりともお休み。

「どうしたんだ？水際」
突然、訪ねていったから、びっくりしたみたい。でも、私も突然受け取ったから、しょうがない、と思うの。

「え、あの、またお手紙きてさ・・・多分、今回は私だけかなって思って」

真っ白な封筒。銀糸を織り込んだ少し厚手の便箋。

今回、ちょっと奮発したのかな？
そこには、
『ピックアップ！４回目・・・すっごーい！』と。
作者さんからのお手紙。

ぴらっと見せて、微笑む。

で、さ、お兄ちゃん・・・言おうとした時、

「みなとさんに、知らせなきゃ」

お兄ちゃんの目、私を通り越して、玄関の向こうの青空に向かっていた。
それを見た時、ああ・・・って、思って。

二人、歩いて、駅に向かう。
私は３歩くらい後ろをついていく。
前より少し遠くに見える、お兄ちゃんの背中

川辺の道。ゆっくりと後ろをついていきながら、
心の中で、少しだけ、おしゃべり。

ね、お兄ちゃん、聞いて、
私ね、告白されたんだ、
ずっと、私のこと、見てたんだって。
それで、好きだって・・・
お菓子作り始めてだって言っていたけど、
チョコ作ってきてくれて
ぎゅって手を握って
下を向いて
それでも、ちゃんと言ってくれて・・・

ちょっと意外な人からだったけど
私、嬉しかった

まだ、返事してないけれど
多分、私・・・

だからさ、いつか、でいいから、
二番目でいいから、
ね、聞いて・・・私のお話・・・ね？

お兄ちゃん。