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第9章 募る想い

「会話もございます。目だってあわせていつも通りにさせていた」
「うるさい！」

そう言うと涙目のまま黒野の首に巻き付いた。そんな愛良の背中に腕を回すとそっと撫でた黒野。

「お嬢様…」
「ヤだよ…もう…」
「しかしお嬢様…」
「私が…私がもっと大人になったら良いの？そうしたら好きにならなきゃ良かったとか言わなくてすむの？…」
「もういい…」
「もっと大人だったら！そうしたらゆーとももっと悦んでくれるの！？」
「愛良！」

そういい不意に名前を呼ぶとグイっと引き寄せ唇を重ねた。

「ﾝﾝ…ﾁｭｸ…」
「ﾝ…ｸﾁｭ…ﾁｭ…」

舌を入れ絡め取る黒野。