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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第28章 第十一話 【螢ヶ原】 其の四

ひとときの後、お彩の白い裸身が淡い闇の中にほの白く浮かび上がっていた。伊勢次の膝の上に向かい合った形で座ったお彩は、身も世もない心地であった。
「もうお腹も大きいのに」
大きく膨らんだ腹をさらすことだけでも恥ずかしくてたまらないのに、その姿で男の膝の上にのっているのだ―、本当に消え入りたいほどである。
「きれいだ、お彩ちゃん」
恥じらうお彩を、伊勢次は優しく抱きしめた。
「腹の子ごと、お彩ちゃんを抱けば良い。俺はこの子の良い父親になる。この子もお前もずっと愛してゆくよ」
「もうお腹も大きいのに」
大きく膨らんだ腹をさらすことだけでも恥ずかしくてたまらないのに、その姿で男の膝の上にのっているのだ―、本当に消え入りたいほどである。
「きれいだ、お彩ちゃん」
恥じらうお彩を、伊勢次は優しく抱きしめた。
「腹の子ごと、お彩ちゃんを抱けば良い。俺はこの子の良い父親になる。この子もお前もずっと愛してゆくよ」

