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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第38章 第十四話 【雪待ち月の祈り】 其の四

「それでは、確かにお嬢様をお預かりして参ります」
泰助の態度は冷淡そのものだった。ただひとこと言うと、お彩から抱き取ったお美杷を傍らの乳母にまるで荷物か何かのように渡した。
「よろしくお願いいたします」
お彩は泰助にではなく乳母に深々と頭を下げた。
「大切にお育てさせて頂きます」
乳母がお彩に丁寧に辞儀を返してよこした。
「それでは、旦那さまもお待ちかねでしょうから、おしほさん、参りましょう」
泰助がそっけなく言い、お美杷を抱いた乳母も泰助に続いて背を向けた。
泰助の態度は冷淡そのものだった。ただひとこと言うと、お彩から抱き取ったお美杷を傍らの乳母にまるで荷物か何かのように渡した。
「よろしくお願いいたします」
お彩は泰助にではなく乳母に深々と頭を下げた。
「大切にお育てさせて頂きます」
乳母がお彩に丁寧に辞儀を返してよこした。
「それでは、旦那さまもお待ちかねでしょうから、おしほさん、参りましょう」
泰助がそっけなく言い、お美杷を抱いた乳母も泰助に続いて背を向けた。

