この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第33章 第十三話 【花残り月の再会~霞桜~】 其の弐
 それでも、お彩は身じろぎもしない。
 市兵衛の手を払いのけたい、のけなければと思うのに、もう少しだけこの温もりに触れていたいと願うもう一人の自分がいる。
 男の手が肩から離れ、安堵したの束の間、市兵衛はそのお彩の心の叫びを見透かすかのように、背後からそっと抱きしめてきた。
「私の気持ちは今でも変わらない」
 耳元で囁かれたその刹那、お彩は理性を取り戻した。
 市兵衛の手から渾身の力で逃れると、真正面から向き合った。憎しみ、恋情、哀しみ、やるせなさー、あらゆる感情が嵐のように胸の中でせめぎ合う。
 この男(ひと)は、いつもそうだ。春の嵐のように私の心を翻弄する。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ