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3つのジムノペディ
第3章   レント(ゆっくり)で、いたましげに




ベッドに腰掛けたぼくの腿の上に、膝立ちの彼女は上半身を伏せた。
ぼくの右手にちょうど、ショーツを脱いだ美しいヒップがくるように。
ぼくは一度、深く深呼吸すると、気持ちを固める。ゆっくりと、厳(おごそか)かに。
右手を肩の高さまで上げ、逡巡と戸惑いを消し去る。
そして、振り上げた手で力任せに尻を叩く。
皮と皮が鋭くぶつかり合う音が、ホテルの部屋に響く。
彼女の高く、はかない悲鳴。

もう一度。

今度は少し肩を入れ、上半身をひねりながら、叩く。
短く息を吸い込む彼女。悲鳴を出さぬよう、前歯で下唇を噛む。

もう一度。
いま一度。

彼女の白く、美しい尻に、ぼくの手のひらの跡がピンク色に残っていく。
気持ちを緩めず、ただ無言で。
歯を食いしばって、か弱いその身体に、平手打ちを叩き込んでゆく。

叩くほうも、叩かれるほうも、必死。

容赦をしてはいけない。鋭い音が鳴ればいいというものでもない。確実に痛みを残さなければ、意味がない。
それを証拠に、彼女の内腿には、愛液のしずくが垂れている。
叩かれる度、喉から漏れる嗚咽をかみ殺しながら、愛液と一緒に彼女は涙をにじませる。
その尻を打ち付ける度、彼女が心を溶かしていくのがわかる。
彼女に近づいていくのが、わかる。


「―――わたしに、お仕置きをしてください」
上気した頬を、ぼくの胸にこすりながら、彼女はそう言った。
「わたし、だめな子なんです。いっぱい叱ってください」
ベッドの中で、言われていることの意味が掴めずに、一瞬、手が止まる。
小さな乳房。くびれたウェスト。やはり小さなヒップ。
ややもすると少女を抱いているような気になってしまうけど、もう20代の半ばを超えたひとだった。

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