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他人の妻、親友の夫
第4章 未達の悦び
初夏の豪雨は足が早い。
一時間足らずの時間に激しく降り注ぎ、跡形もなく去っていった。
出来ることならもう少し留まり、妻を怯えさせて欲しかった。
秋彦はそんな意地悪なことを思っていた。
結婚してから理依は志歩とも一緒に働いていた大きな総合病院を辞め、近所のクリニックで働いている。
入院患者もいない小さなところのため、夜勤もなく帰りは早い。
夕食はしっかり作りたい。そんな彼女の願いは叶えられている。
夕食を終え、風呂から上がった秋彦は妻にその事を告げ、リビングのソファーに腰掛けた。
時計を確認し、五分経ったところで彼は立ち上がる。
リビングを出て浴室の脱衣所のドアを静かに開けた。
いつも通りそこの電気は消されており、明るい浴室からはシャワーの水音が聞こえている。
音を立てないようにその扉を僅かに開く。
一時間足らずの時間に激しく降り注ぎ、跡形もなく去っていった。
出来ることならもう少し留まり、妻を怯えさせて欲しかった。
秋彦はそんな意地悪なことを思っていた。
結婚してから理依は志歩とも一緒に働いていた大きな総合病院を辞め、近所のクリニックで働いている。
入院患者もいない小さなところのため、夜勤もなく帰りは早い。
夕食はしっかり作りたい。そんな彼女の願いは叶えられている。
夕食を終え、風呂から上がった秋彦は妻にその事を告げ、リビングのソファーに腰掛けた。
時計を確認し、五分経ったところで彼は立ち上がる。
リビングを出て浴室の脱衣所のドアを静かに開けた。
いつも通りそこの電気は消されており、明るい浴室からはシャワーの水音が聞こえている。
音を立てないようにその扉を僅かに開く。

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