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他人の妻、親友の夫
第7章 献身的な虐戯
その時、襖が静かに開き、秋彦が戻ってきた。
「今お風呂が使えるかなって思って確認しようと思っていたんです」
何があっても遺恨は残さない。
それがこの宴の決まり事だ。
何もなかったように、というのは無理があるが、それでも志歩は下手な作り笑顔を浮かべる。
しかし秋彦はなにも答えず窓際に置かれている椅子に腰掛け、外を視た。
『秋彦さんは……EDなの……』
理依から聞かされた言葉がまた耳の奥で響いた。
ED、勃起不全。
内科勤務ではあるが、もちろん看護師の志歩が知らない言葉ではない。
昔は『インポ』などとも言って、どこか差別めいた響きもあった。
まるで勃起しないことを指すように思われがちだが、実際はそういう例は少ない。
勃起はするが、それが充分な性交を行えるほど持続しないというのが一般的だった。
「今お風呂が使えるかなって思って確認しようと思っていたんです」
何があっても遺恨は残さない。
それがこの宴の決まり事だ。
何もなかったように、というのは無理があるが、それでも志歩は下手な作り笑顔を浮かべる。
しかし秋彦はなにも答えず窓際に置かれている椅子に腰掛け、外を視た。
『秋彦さんは……EDなの……』
理依から聞かされた言葉がまた耳の奥で響いた。
ED、勃起不全。
内科勤務ではあるが、もちろん看護師の志歩が知らない言葉ではない。
昔は『インポ』などとも言って、どこか差別めいた響きもあった。
まるで勃起しないことを指すように思われがちだが、実際はそういう例は少ない。
勃起はするが、それが充分な性交を行えるほど持続しないというのが一般的だった。

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