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秘密の二段ベッド
第5章 お兄ちゃんの決意
「多分お母さんかな、でもお兄ちゃんかも……」
物置には時計がなくて、どっちが帰ってくる時間かわからない。たいていお母さんの方が早く帰るけど……。
わたしたちは慌てて、このまま部屋にいるべきか素早く部屋に戻るべきかで混乱した。

さすがの師匠もうちのお母さんに、娘にこんなお土産を渡したことを知られたらやばい、とは思ってるとわかってちょっとおかしかった。

ドアに張り付いた師匠が「下の音が静かになった」言うので、素早く戻る作戦をとることにした。

だけど、先に行った師匠が部屋に滑り込むあとに続こうと物置を出た瞬間、階段を上ってきたお兄ちゃんと目が合った。
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