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秘密の二段ベッド
第5章 お兄ちゃんの決意
「お土産ってお菓子かなんか?」
家の鍵を開けながらお兄ちゃんが言う。
「うん、チョコレートだったよ」
「外国のチョコって当たり外れあるよなぁ」
ぼんぼんっとお兄ちゃんの脱いだ靴が落ちる音が玄関に響く。
大きい靴。
その横にわたしも靴を脱ぐとその大きさが解る。

ぼんやり並んだ靴を見ているとお兄ちゃんが「どうした?」と顔を覗き込んできた。
すぐそばにお兄ちゃんの顔。
随分背中を曲げてこっちをのぞき込んでる。
あぁ、気付かないうちに背が伸びたんだなぁと思う。
「……あやね?」
気付くとじっとお兄ちゃんと見つめ合っていて、
二人でハッとする。

「あっ……ええと」
「……お、お母さんまだかな」
「あ、あぁそうだな。腹へったんだけどなぁ」
お兄ちゃんが慌てたように家に上がる。
「あ、じゃぁチョコ食べちゃう?」
わたしもなんでもない風を装ってあとについていく。
「ああ、うんじゃあ先着替えるな」
「うん」
別の扉から部屋に入る。

ベッドの向こうでお兄ちゃんの着替える音がする。
わたしの音も聞かれてるよね、と思うとドキドキする。
小さい頃は目の前で着替えたりしてたのになぁ。

しばらくしてベッドの向こうから声がかかった。
「あやね、いい?」
「あ、うん」
下段のベッドのカーテンが開いてお兄ちゃんがよっこいしょ、と言いながら柵を乗り越えてくる。
「ここ通りにくくなったなぁなんか」
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