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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第5章 LessonⅤ キャッツ・アイにて~孤独なピアノ~
 涙を溜めて見つめている輝は、またしても強く抱き寄せられた。再び唇を奪われる。そっと抱き上げられ、テーブル席のソファに降ろされる。室内は暖房が効いているものの、革張りのソファに剥き出しの身体がひやりと冷たかった。
 何をされるのかと怯えで瞳を揺らしていると、また脚を大きく開かされた。
「怖がらないで、きっと気持ちよくなれるから」
 秘められた狭間に聡の指が入ってきたときは、流石に輝は弱い抵抗を示した。彼は輝の耳許で〝大丈夫だから、大丈夫だから〟と繰り返した。けして先を急ごうとはせず、輝が怯えて身体を硬くすれば根気よく宥めた。 
 それでも途中で止めることはなく、指は一本から二本に増やされ、輝の下腹部は次第にしっとりと潤い、ついには男の指数本を難なく受け容れることができるまでになった。
「乱れた君は堪らなく綺麗だ」
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