この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第25章 書庫

───…
体調が回復したミレイは、すぐに授業に復帰した。
そして彼女はこの学園で…生徒や教官達の困惑を、耳と目と、そして肌でしっかりと感じていた。
理事長が殺人の罪で逮捕されたのだ。
とは言っても14年も前のこと…罪を裏付ける証拠はない。
このまま彼が起訴されるかは怪しいところだが、それでも大きな痛手であることに変わりない。
いったいこの学園は、そして自分達はどうなるのか。
不安に支配された空間で、ミレイはじっと口を閉ざしていた。
そんな環境で身も心も疲れはてた彼女は
今、東城家の書庫を訪れていた。

