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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第15章 Mission.1 ~ 捕縛せよ

だがその授業の内容は、担当する指導官によって全く異なることで有名だ。
この組分けが吉とでるか凶とでるか…
自分自身の成長のために無視できない。
前列で真っ直ぐと起立するミレイは、狐のような目をしたこの担当官をさりげなく観察していた。
後頭部を大きく刈り上げ、生徒達を見渡すその姿はいかにも厳しそう…。
「えー、でゎ授業の前に、君達にひとりずつバッジを渡そうと思うぞ」
そのくせ、ひょうきんな話し方をする男だ。
指導官の合図を受けて、手伝いの職員が肩にさげていたケースを開けた。
そしてその中身を、並んだ新入生に手渡していく。
「えー、渡しているのは《 黒バッジ 》である」
平行して、指導官が説明を始める。
「知っての通りこの学園では、成績に合わせて与えられるバッジの色は違う。新入生は黒。次が金、青となり……最後に、えー、銀バッジとなる」
ミレイの元にも、黒色の小さなバッジが与えられた。

