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第23章 峠の宿屋

家に戻ると、リカに連絡をいれた。
電話は使われていないとアナウンスされ、メールも宛がないと…
彼女の実家に行くと、マンションの建設現場になっていた。

リカの行方が分からない。

俺は知り合いに片っ端からリカの行方を尋ねたが、最低男になっていたので、返事はほぼ来なかった。
返事がきても「知らない」との返事だった。

リカを探して半年過ぎた頃、知り合いの知り合いが知っていると連絡を貰った。

俺は聞いた住所に行ってみた。
表札は「槇山」となっていた。
リカの名字だ。

リカの家の前をゆっくりと何往復かして、思い切ってインターホンを押した。
どきどきしながら待つと、リカの母親が驚いた顔をして玄関を開けた。