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陽炎ーもうひとつの物語ー
第5章 赤猫
俺は、提灯を片手に考え事しながらアジトの近くをフラフラ歩いていた。
考え事があると、俺は良くそうやって外を彷徨いた。部屋ん中で考えるより、外の風に当たる方が好きだった。
季節は秋。
朝晩は涼しさを通り越して寒くなり、冬が近い事を知らせていた。
何人かの人が走る音、あっちに行ったぞ!というどっかで聞いた男の声、小さな女の悲鳴の様な声。
やれやれ。
一体何やらかしたんだ。
俺はうんざりしながら声のする方へ向かった。
草叢の中、一人の女を二人がかりで押さえ付け、一人が馬乗りになっている。
女の着物ははだけ、何をしようとしているかは言わずもがな、だったが。
「ナニやってんだ、お前ら。」
と声をかけた。
考え事があると、俺は良くそうやって外を彷徨いた。部屋ん中で考えるより、外の風に当たる方が好きだった。
季節は秋。
朝晩は涼しさを通り越して寒くなり、冬が近い事を知らせていた。
何人かの人が走る音、あっちに行ったぞ!というどっかで聞いた男の声、小さな女の悲鳴の様な声。
やれやれ。
一体何やらかしたんだ。
俺はうんざりしながら声のする方へ向かった。
草叢の中、一人の女を二人がかりで押さえ付け、一人が馬乗りになっている。
女の着物ははだけ、何をしようとしているかは言わずもがな、だったが。
「ナニやってんだ、お前ら。」
と声をかけた。

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