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鏡の中から…
第10章 宝物
カーテンの向こう側は…何も着けてない
股を開いて…医者に見せると言う
生まれて初めての…体験に…
夏海は…涙が出て来た
医者が…診察をして…超音波でお腹の中を写し出す
「おめでとうございます
妊娠3ヶ月(妊娠10週)です」
と、告げられた
夏海は…恥ずかしさも…情けなさも
消え去る以上の喜びに…
胸を震わせた
「下着を着けて、診察台から降りて下さい」
言われ、夏海は診察台を降り、下着を着けた
看護婦が診察室へとどうぞ!
と、案内してくれ
夏海は診察室の椅子に座った
「今日はご家族は?」
「来ています」
「ご家族と少し話があります
貴方は待合室でお待ちください」
義恭に言われ
夏海は診察室を出て行く
看護婦が夏海の家族を呼びに行き
入れ替わりで…家族は診察室へと入って行った

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