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鏡の中から…
第8章 始まり
「なら、洗ってしんぜよう」
夏海を抱き上げ、浴室へと向かう
誰も…一緒…とは言ってないんだけど…
お風呂に入りたい…とは言った
でも一緒にお風呂に入りたい…なんて言ってない
「雅龍…」
「何だ?」
「恥ずかしい…」
今更?
夏海の色んな所を見たし、触った
なのに…恥ずかしいと言う
そんな夏海に雅龍は笑みが溢れる
「夏海の…あんな場所やこんな場所は…
すべて見たし…舐めて味見は終わっておる
恥ずかしがらなくともよい」
それでも…
恥ずかしいのよ!
んとに女心が解ってない!
夏海は…自分で立ち上がろうとして…
雅龍の腕から降りようと…足掻いた
床に足を着けた途端…
夏海は崩れた
力が…壊滅的に入らない
崩れる前に…雅龍の力強い腕が夏海を抱き抱えた

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