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夢のその先…
第22章 血

「これからは、同じ家に過ごして
毎日、一緒に暮らす
僕は和哉のお父さんになる
僕の子供は和哉、君だよ」
「父ちゃん?」
「そうだよ!」
「本当に?」
「あぁ。そのうち和哉にも兄弟が出来る
そしたらお兄ちゃんだぞ!」
「兄弟?…」
「そう。若葉の所の様な赤ちゃんが授かる予定だ
そしたら和哉はお兄ちゃんだ!」
匡哉は気が早く
もう家族が増える算段をする
「俺…お兄ちゃんになれるかな?」
「なれるさ!ひなちゃんが妊娠すれば…
可愛い赤ちゃんを生んでくれる
そしたら家族が増えて…
和哉はお兄ちゃんになる」
「ずっといられるの?」
和哉は…いなくならないの?
と、涙堪えて…問い掛ける

