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夢のその先…
第15章 不穏な動き
匡哉が先生を始めてから
半年が過ぎた
照り付ける暑い日差しは
冬の寒さで…鈍くなり
季節は秋を越して…
冬へと突入していた
和哉が泣いて立ち止まった畦道は…
雪で白く染まり…
辺り一面の銀世界と化した
朝陽が…この学校の栄養士兼給食の職員だと…
教師を始めて暫くして…気付いた
本当なら…自分の子がいる学校の職員になれな いけど…
この街は…この地区には小学校は1つしかない から…
特別処置として雇ってもらっていた
生徒と給食を取りに行くと…
朝陽が…笑顔で出迎えてくれる
そんな日々を…送っていた
和哉は、仕事中の母とは口も聞かない
目も合わせない
匡哉は…そんな和哉が不憫で…
ならなかった

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