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夢のその先…
第11章 別離と出逢い……
幸枝を見送り
料亭で精進料理を食べに行った
和哉は…混乱していた
幸枝を亡くして…
急変した現状に頭が着いて行かなかった
康孝が和哉を膝の上に抱っこして、食べようとする
緊張の解けない和哉に
「お膝は嫌か…?」と尋ねた
「………嫌じゃねぇ…
でも慣れたら…なくした時に辛いから…」と答えた
なくしたら辛いから
知らずに過ごす
鼻から欲しがらず…
ねだらない
和哉の言葉が胸を痛めた
「私達は…君に出逢うのが少しだけ遅かったが …私は君のおじいちゃんだ!
この事実は何があっても覆らない!
心配しなくて良い…じぃじとばぁばと姉さんと おじいちゃんだ!」
和哉は不安で揺れた瞳を…康孝に向けた
子供らしい…
儚げなその姿に
虚勢を張って母を守って来たのだと…伺える

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