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思い出のアルバム
第12章 クリスマスデート
寒さが身にしみる様になってきた頃……
「うーーーやっぱり私、大学無理ですよー!!」
冬休み前の期末テスト。
相変わらず修ちゃんママに勉強を見てもらっていた。
「だって高2の冬よー。進学考えてないなんて…のんびりすぎよー沙織ちゃん」
「うーん。将来の夢とかなくて……」
「まぁ…修司と早々結婚してくれてもいいけどさー」
いきなりそんな事言われて真っ赤になる。
そりゃ夢見ちゃうけどさ……修ちゃんとずっと一緒に居れたらって…
でもまさかママの口から聞くとは思わなかった。
「まッッ…とりあえず成績が良いに越したことはないから。しっかり数学頑張らないとねー」
うぅ…スパルタ…
この辺は親子変わらないんだなぁ……
「お父さんと2人じゃ寂しいのよー」
勉強だけじゃなくご飯までご馳走になってしまった。
修ちゃんが居るときは何回かご馳走になったが
修ちゃんが東京行ってから、こんなに甘える事も少なくなっていた。
「ママ…なんか今日豪華じゃない?何かあったの?」
「そうなのー!!ちょっと良い事あってね。家はお祝い事の時は、ちらし寿司なのよー。椎茸なしの」
「何で椎茸なしなのー?美味しいのに…」
「お父さんが苦手でね…うちのちらし寿司はこうなのよ!!」
でもそのちらし寿司はとっても美味しくて、ママにレシピを教わる。
いつか……修ちゃんに作ってあげられる日が来ることを願って……

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