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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第132章 〝くろちゃん〟のひなたぼっこ
くろちゃんの前には小さな石の水槽があり
二匹の金魚が泳いでいる
じいっと金魚を眺めているくろちゃんの心中は判らない
―くろちゃん、金魚は食べてはいけませんよ。
声をかけると
よく判ったのか判らないような表情をしていた
私に続いて娘が自転車で横を通ると
今度はほんの少しだけ小さな体を動かした
―この子、大丈夫かな? 逃げなくても良いかしら。
くろちゃんは娘の顔をしばらく窺うように見上げている
やがて安心だと判ったのか
また ちょこんと座り直した
二匹の金魚が泳いでいる
じいっと金魚を眺めているくろちゃんの心中は判らない
―くろちゃん、金魚は食べてはいけませんよ。
声をかけると
よく判ったのか判らないような表情をしていた
私に続いて娘が自転車で横を通ると
今度はほんの少しだけ小さな体を動かした
―この子、大丈夫かな? 逃げなくても良いかしら。
くろちゃんは娘の顔をしばらく窺うように見上げている
やがて安心だと判ったのか
また ちょこんと座り直した

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