この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
-蜜姫-
第3章 -第二章-
写真には 雪乃によく似た女性が赤ん坊を抱いて、優しく微笑んでいた。
雪乃は写真を指で撫でる。
「そういえは私、ママやパパと一緒に写真って 撮ったことないな……。
パパはいつも私だけを 撮してた。
それはやっぱり ホントの親じゃなかったからかな………」
「村井夫婦は、本條家に忠実な部下でしたから。
でも、親として愛情深く雪乃様を大切に育てていましたよ。」
雅人は優しく微笑む。
雪乃も目に涙を浮かべて 雅人を見つめながら
「……はい。」
そう答えた。
「雪乃様。
お風呂の用意が出来てますが………
お入りになりませんか?」
「…お風呂?……」
「はい。
お風呂に入って温まったら 気分も変わりますよ」
「そうですね………
顔も洗いたいし……お風呂頂きます。」
雪乃が泣きはらした顔で 照れたように笑う。
「では、ご案内いたします。
こちらへ……………。」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


