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第3章 ハネムーン

「はぁ、冠く、ん……」


まだ少し朦朧とする中、彼を見返すと、
ゆっくりと私を抱き起した彼が、私を膝立ちにさせ唇を塞いだ。


「ナッちゃん、どうして欲しい？」


唇を離した彼が、熱い眼差しで尋ねてくる。


「言って……？」


しかし、快楽の渦に溶けている頭では上手く言葉が紡げない。


「はぁ、冠、くん……」

うん。


じっと見つめる彼を目の前に、私の中に浮かぶのは、
彼と一つになりたいということだけ。

だから、


「来て……、冠くん、欲し……」