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第3章 ハネムーン

「ええ、そう思いますよ。ただ人見知りというか、
馴染むまではひどく慎重で、臆病になるところがありますから……」


ところがそう言った途端、お父様の顔に淡く苦笑が浮かんだ。


「やっぱり、変なところが似るもんですね」

「えっ？」


思わず聞き返した私に、


「私も同じなんです。
今でこそ、なんとか多少なりとも社交というものが身に付きましたが、
元来は人見知りというか……。
最初の一歩を完全に踏み出すのに、時間がかかる方でしてね」


そう言って、更に苦笑を広げる。

しかし私は、ちょっと首を傾げた。