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失恋キューピッド
第8章 チャンスの神様は後ろハゲで底意地が悪い

「と、とにかく温かいうちに食べよ!」
あたしは変な空気を追い払うように、二枚重ねのパンケーキを半分に切り分けてフォークを差し出した。
だけどミユキは、
「アユミが使えよ」
手で掴んだパンケーキをほんの数口で平らげてしまう。
「お行儀悪い!」
「いーじゃん、自分ちなんだし」
笑いながら手についたメープルシロップを舐めるミユキと、ふいに目が合った。
チッチッチッチッチッチッチッチッ…
時計の秒針の音が、やけに大きく聴こえる。
「…すき」
あたしは変な空気を追い払うように、二枚重ねのパンケーキを半分に切り分けてフォークを差し出した。
だけどミユキは、
「アユミが使えよ」
手で掴んだパンケーキをほんの数口で平らげてしまう。
「お行儀悪い!」
「いーじゃん、自分ちなんだし」
笑いながら手についたメープルシロップを舐めるミユキと、ふいに目が合った。
チッチッチッチッチッチッチッチッ…
時計の秒針の音が、やけに大きく聴こえる。
「…すき」

