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私は犬
第20章 巨乳への道*

お湯に身体を浸していると、音羽さんが侵入してきて、私の背後へと身体を滑り込ませる。
ちょっと待て、ちょっと待て、ちょっと待て!あれ?これって誰の台詞だっけ…?
肩を音羽さんの手が撫でてゆく。もう…。そんな事したって、懐柔なんかされないんだからねっ!と決意して身をよじると
「動くな。揉んでやる。」
と言って、肩をマッサージし始めた。
「パンパンだな…。お前さ、もっと肩の力抜けよ…。」
「抜いてるわよ?軟体動物じゃあるまいし、これ以上は無理。」
「……そういう意味じゃなくて。肩の力を抜いて生きろって言ってんの。」
力を抜いて生きる?何よそれ。イカやクラゲになれとでも?
どうでもいいけど、マッサージって気持ちいいのね。こんな風にしてくれるなら、彼がそばに居てくれるのも悪く無いわ…。
ふと、瞼を開けて窓外の景色に目をやると、真っ暗な背景に浮かび上がる、色とりどりの煌めきが普段より綺麗に見える気がする。
何でかしら?景色を見ても、いつものような虚しさを感じないような…。
硝子にぼんやりと彼の横顔が写っている。こうやって、あの女性達の肩もマッサージしているのかもしれない…。私の知らないところで…。
ふと、脳裏にその風景が広がった。あの華やかな人が、音羽さんの肩に赤い爪を立てて。2人唇を絡めあいながらバスタブに居る。
そんな妄想に…。胸が締め付けられるかのように痛くなった。
彼がどこで何をしようと、私には関係ない……。残り47回。それが済めば、この関係は解消される。そう…47日。
ちょっと待て、ちょっと待て、ちょっと待て!あれ?これって誰の台詞だっけ…?
肩を音羽さんの手が撫でてゆく。もう…。そんな事したって、懐柔なんかされないんだからねっ!と決意して身をよじると
「動くな。揉んでやる。」
と言って、肩をマッサージし始めた。
「パンパンだな…。お前さ、もっと肩の力抜けよ…。」
「抜いてるわよ?軟体動物じゃあるまいし、これ以上は無理。」
「……そういう意味じゃなくて。肩の力を抜いて生きろって言ってんの。」
力を抜いて生きる?何よそれ。イカやクラゲになれとでも?
どうでもいいけど、マッサージって気持ちいいのね。こんな風にしてくれるなら、彼がそばに居てくれるのも悪く無いわ…。
ふと、瞼を開けて窓外の景色に目をやると、真っ暗な背景に浮かび上がる、色とりどりの煌めきが普段より綺麗に見える気がする。
何でかしら?景色を見ても、いつものような虚しさを感じないような…。
硝子にぼんやりと彼の横顔が写っている。こうやって、あの女性達の肩もマッサージしているのかもしれない…。私の知らないところで…。
ふと、脳裏にその風景が広がった。あの華やかな人が、音羽さんの肩に赤い爪を立てて。2人唇を絡めあいながらバスタブに居る。
そんな妄想に…。胸が締め付けられるかのように痛くなった。
彼がどこで何をしようと、私には関係ない……。残り47回。それが済めば、この関係は解消される。そう…47日。

