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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第19章 水蜜桃の戯れ
 友平は翡翠色の細帯をそっと栄子の眼に巻いた。
「友平さま? 何を―」
 急に目隠しされた栄子はまた不安げな声を上げた。次の瞬間、友平の声が予想外に間近で聞こえ、栄子はピクリと身を震わせた。
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