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2年目の関係
第10章 翌朝〜

「渉が?」
ジロッと渉を横目で見ると、茹でダコみたいに真っ赤になる。
山之内くんは楽しそうに笑顔を浮かべ、
『2時間の関係』への経緯を語り出した――――。
「穂とは会えてなかったけど、俺と渉は時たま会っていたんだ。メールとかもやり取りしてたし」
「えっ! そうなの!? 知らなかった!」
「ははは! だろうね。俺に会った時に穂、本当に驚いていたし……」
山之内くんは、意味深に口端を上げる。
私は更に頬を紅潮させて、渉は唇を真一文字に結ぶ。
「渉がさ〜ここ最近、穂とすれ違っている気がするって言ってたんだよ。結婚記念日が近いから、どうにかしたいって悩んでいたんだよね」
「そう……」
私と同じく渉が悩んでいたのも驚きだけど、山之内くんに赤裸々に相談しているのが一番衝撃なんですけど!!

