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触手学園
第1章 始まった
天井から何かが。
何かが、降りてきた。
それは一瞬、勃起した男のいちもつを思い出させる。
「…触手?」
赤黒い色をした触手は一番後ろの席の男子の足にゆっくりと近付き、巻き付いた。
「…っ!?うあぁぁぁあ!!」
触手はそのまま男子を逆さまに持ち上げた。
何だあれ、何なんだ。
夢じゃねえよな。てかあれって触手だろ?
そんなもの現実にある訳ねぇだろ。
でも今は現実だろ?
「……ぁ…」
俺が戸惑ってる間にも天井から、窓から、大量の触手が男子の腕や腹に巻き付いていった。
教室中の悲鳴。
かな切り声。
今はそれすら静かに聞こえる。
あれに捕まったら、どうなるんだ?
「逃げろ」
誰かのその一言で一斉に学校はパニックになった。
頭が着いていかない。
何が起こってるんだ?
あの触手は何なんだ?
捕まったらどうなるんだ?
逃げなきゃ死ぬ?
これから俺達どうすればいい?

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