この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
時を越えて
第1章 時を越えて
いよいよ ドラマの撮影が始まった。
(若い頃は、演劇部で舞台に立った時はあまりドキドキ したり あがったりしなかったのになあ 何年間経って臆病心ができたかも……今になって…)
出る番が 刻々と近づいてくるにつれ震えが襲ってきた。
その時。誰かの手が私の手に優しく触れて握りしめてきた。
私はうつむいた顔を横に向けた。
その手は奨の手だった。
「大丈夫だよ。君ならできるよ」と強く私の手を握りしめていた手を離し、奨は自分の出番へと出て行った。
不思議と震えは止まっていた。
(若い頃は、演劇部で舞台に立った時はあまりドキドキ したり あがったりしなかったのになあ 何年間経って臆病心ができたかも……今になって…)
出る番が 刻々と近づいてくるにつれ震えが襲ってきた。
その時。誰かの手が私の手に優しく触れて握りしめてきた。
私はうつむいた顔を横に向けた。
その手は奨の手だった。
「大丈夫だよ。君ならできるよ」と強く私の手を握りしめていた手を離し、奨は自分の出番へと出て行った。
不思議と震えは止まっていた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


