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愛しては、ならない
第30章 彼しか見えない

「も、もうっ……知らない!!
剛さんこそ……本当に私だけ……なの?
そ……そんなに……う、上手いなんてっ」
彼の目に、一際鋭く妖しい光が宿り、私の身をすくませる。
太股を撫でていた指は、つつ……と、際どい脚の付け根まで移動する。
ビクン、と魚の様に身体が跳ねてしまい、彼に笑われる。
「ふふ……
やっぱり可愛い……
俺の思うように、反応して……」
「――!
だ……だから……やっぱり、私が初めてなんて嘘なんでしょう?
そんな風に思えない……っ」
「――菊野」
突然、彼は一段と低い声を響かせ、そう呼ぶと同時に私を一気に貫いた。
「ああああ……っ」

