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琥珀色に染まるとき
第8章 慈しめば涙してⅡ

「ね、待っ……」
後ろを向こうとすれば腕を持ち上げられ、あらわにされたわきの下を舐め上げられる。身をよじろうとしても、びくともしない。
その手はわき腹を滑り降りると、脚を開かせるように内ももをするりと撫でる。右ももを押され、彼の脚を跨ぐまで広げられた。閉じようとすれば、その脚に阻まれさらに大きく開けられてしまう。
「や、いや……」
こぼれた拒否の言葉とは裏腹に、正直な身体はとっくに次の愛撫を期待している。彼が与えてくれる快感を、ひそかに欲している。
足の付け根から潤みの中心に到達した指が、割れ目をなぞった。
「濡れてるよ」
彼は甘くかすれた声を耳元に吐き出しながら、敏感な突起を撫で上げ、羞恥と欲望を加速させる。
「やあ、んっ……あぁっ」
硬さを増した猛りを腰に押し当てられれば、それを受け入れようと腰が勝手に動く。
「嫌じゃないんだろ。ほら」
背後で嘲笑うように吐かれた低い声に、もう抗うことは叶わないと実感させられる。彼は今どんな顔をしているのだろう。
「顔、見せて……西嶋さ……あっ」
ねだると肩に歯を立てられた。彼がなにを考えているのかまったく読めない。
「なあ……涼子」
熱い吐息混じりの声とともに、反り立つ欲望を尻にぐりぐりとこすりつけられる。
「あぁ、だめっ」
「どうして」
返されるのは冷めた声。ひざの裏をすくわれ、M字に開脚させられた。
何本かの指の腹がとろけた秘部を覆うように押しつけられ、円を描くように愛撫される。わざと蜜を塗りつけるような動きがもたらす、くちゅくちゅという卑猥な音が意識をどろどろに溶かしていく。
「やだ、あぁっ……」
もはや仕事中に限らず、さきほどの情事のときとも別人に思えてきた。

