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場所も時間も関係ない!
第1章 初めまして、変態さん【完】
私の股間を触っていた手が
ふいに消えた。
ハッとして聞こえて来た
アナウンスは
駅に到着した事を
教えてくれた。
だから、痴漢を辞めたんだ。
やっぱり、前の人と
同じ人だ。
昨日の人はこんな風に
簡単に辞めてくれなかったし。
私はホームに降りて
後ろを振り返った。
謙二さんが電車内で
手を振っていった。
私は手を振り返すのが
恥ずかしくて、
軽く頭を下げた。
顔をあげた時、
電車はゆっくりと進み始めた。
その一瞬の間。
謙二さんの表情に
ゾクッとしたものを感じた。
あれ?なんで…?

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