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Platonic Love
第3章 スターバックス
「真里!?」
バッと起き上がり周りを見ると、缶ビールだらけの汚い部屋が目に入った。
何だよ、夢か。
………夢ならよかったのに。
じんわりと滲む汗を手の甲で拭うと、ベタリと汗がはりついた。
「なに?嫌な夢見ちゃった?」
呑気な声が後ろから聞こえて振り向くと、俺を呼び出した変態野郎がニヤニヤしていた。
両手にプレートを持って。
「………別に」
「彼女の名前叫んで起きるなんて。あ、元カノかな?」
チクっと刃物の先端で心を突っ突いてくる変態野郎はニヤニヤしながらテーブルにプレートを並べた。
俺はそいつを睨み付けて舌打ちした。
朝っぱらからイライラする。
こいつのリアクションも、元カノの名前呼んで飛び起きた俺も。
「卵サンドとマッシュポテトとプリンだけど、食べれるよね?」
「朝食作ってくれたの?」
「暇だったから作った」
そう言って変態野郎は並べたプレートの前に座り、いただきますをした。
俺も眠い目を擦りながらプレートの前に座りマッシュポテトにフォークを刺した。
こいつ性格クソ悪いけど女子力は高めなんだよな。
掬ったマッシュポテトを口に入れ食べたら、クソ美味かった。
「お前料理だけは上手いな」
「料理作ってくれる人いなかったから嫌でも覚えた」
あ……こいつ家庭環境最悪なんだっけな。
ちょっとデリケートな部分に触れた俺は何て言えばいいのか分からず黙った。

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