この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
わたしの肢体
第1章 新本一花(13)
どこからともなく吹き込む隙間風に揺れる蝋燭の炎が、サナエの貧相なそれでいて下腹だけは脂肪をたっぷり蓄えた脂汗まみれの裸体をてらてら反射させている。
「どうしたいんだよ?なぁ、サナエ?おまえはどうしたいの?おれはどっちでもいいんだよぉ?」
男はやはり、不敵に笑っていた。
笑いながら、指先でニードルを掴む。
「ほら、黙ってないでなんとか言えよ」
サナエの顔が歪むより先に、男はニードルを乱暴に引き抜き、それを暗闇が支配する部屋の隅に投げ捨てた。
醜い中年女が醜い顔を更に醜く歪ませて叫ぶ。
サナエは強烈な痛みにより全身を激しくくねらせ、女と呼ぶには潤いを失いすぎているしゃがれた声を上げ続ける。
「どうしたいんだよ?なぁ、サナエ?おまえはどうしたいの?おれはどっちでもいいんだよぉ?」
男はやはり、不敵に笑っていた。
笑いながら、指先でニードルを掴む。
「ほら、黙ってないでなんとか言えよ」
サナエの顔が歪むより先に、男はニードルを乱暴に引き抜き、それを暗闇が支配する部屋の隅に投げ捨てた。
醜い中年女が醜い顔を更に醜く歪ませて叫ぶ。
サナエは強烈な痛みにより全身を激しくくねらせ、女と呼ぶには潤いを失いすぎているしゃがれた声を上げ続ける。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


