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テンプテーション【完結】
第3章 囲い込まれる野良猫
むぅと唇を尖らせると、貴博さんがすかさずキスをしてきた。不意打ちすぎて、驚いて固まってしまった。
「な……っ」
「おはようのキス」
「あ……。おはようございます」
素直に挨拶を返したら、笑われてしまった。
どうして笑われたのか分からなかったのでむっとしていると、貴博さんは察して笑った理由を教えてくれた。
「最初の頃から比べてずいぶん真白も丸くなったというか、懐いてくれたなと思ってね」
「……やっぱり私は野良猫扱いですか」
「そうとしか思えない態度だったからな」
不服だったけれど、思い返せばそう取られても仕方がない態度ではあったかもしれない。
「とりあえず、今は材料がないからレトルトかインスタントで我慢して」
「それで充分ですよ」
私と貴博さんは棚の中から朝食を探しだし、仲良くシェアして食べた。
「な……っ」
「おはようのキス」
「あ……。おはようございます」
素直に挨拶を返したら、笑われてしまった。
どうして笑われたのか分からなかったのでむっとしていると、貴博さんは察して笑った理由を教えてくれた。
「最初の頃から比べてずいぶん真白も丸くなったというか、懐いてくれたなと思ってね」
「……やっぱり私は野良猫扱いですか」
「そうとしか思えない態度だったからな」
不服だったけれど、思い返せばそう取られても仕方がない態度ではあったかもしれない。
「とりあえず、今は材料がないからレトルトかインスタントで我慢して」
「それで充分ですよ」
私と貴博さんは棚の中から朝食を探しだし、仲良くシェアして食べた。

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