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あたしに全部見せなさいっ!
第4章 男の子の体

確かにイライラしてたけど、別に機嫌そこねてないし。
……いや、やっぱりちょっとそこねてたかも。
柚留に寂しそうな顔で見つめられ、高ぶった気持ちが落ち着いてくるとちょっと言い過ぎてしまったかも、と思えなくもない。
柚留はあたしの身勝手なお願いを、聞き入れてくれてたんだし。恥ずかしい質問にも、ちゃんと答えてはくれたし。
あたしはふう、と息を吐いて、表情を和らげた。そうしてみて気付いたけど、無意識に眉間に皺寄ってたみたい。
「もう怒ってないから。だからお願い、協力して」
声音も一緒に和らげる。
「うん……、わかった」
柚留は頷いて、ゆっくりと服を脱ぎ始めた。羽織っていた緑のパーカー。その下のティーシャツも。ほっそりとした華奢な体が現れる。脱いだものはきっちり畳んで、脇に置くのも柚留らしい。

