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初めての×××をあなたに
第2章 出逢い
顔を上げるとスーツを着た男の人が目の前に立って、私に手を差し出していた。
「は、はい」
………は、恥ずかしい……
私を引っ張り立たせると、今度は彼が屈んだ。
「血が出てる」
彼はハンカチを取り出して、膝に当ててくれた。
「あっ!ハンカチ汚れますから……」
私は慌てて言った。
「いいよ、あげる」
彼は微笑んだ。
「ちゃんと手当した方がいいよ」
そう言って、改札をくぐって行ってしまった。
私は、彼を見送った後にお礼の一言も言えてなかったことに気付き、ギュッとハンカチを握りしめた。
「は、はい」
………は、恥ずかしい……
私を引っ張り立たせると、今度は彼が屈んだ。
「血が出てる」
彼はハンカチを取り出して、膝に当ててくれた。
「あっ!ハンカチ汚れますから……」
私は慌てて言った。
「いいよ、あげる」
彼は微笑んだ。
「ちゃんと手当した方がいいよ」
そう言って、改札をくぐって行ってしまった。
私は、彼を見送った後にお礼の一言も言えてなかったことに気付き、ギュッとハンカチを握りしめた。

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