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第3章 桃の販売員

「で、出ます……！」
　最初にそう言ったのは、斎藤だ。
　その直後、真っ白く煮えたぎる樹液が、朱里の顔へと吹きかかった。
　反射的に目をつむる朱里。
　顔全体が、栗の花のような独特の臭いで覆われていた。
　すでに朱里の右手を離れた、斎藤のシンボル。
　斎藤は肩で息をしながら、その場にへたり込んだ。

　その後すぐ、今度は橋本が「出る！」と叫ぶ。
　朱里の口で激しくマッサージされ、橋本のシンボルは既に限界寸前だったのだ。
「うお！！」
　橋本の大きな声とともに、大量の樹液が、朱里の口内へと一気に噴出された。
　口へと広がる特有の苦味を感じつつ、朱里はゆっくりと橋本のシンボルから口を離す。
　腰の動きはそのままに。