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第17章 彼の存在

それから、ふたりで食事をして以来、彼とは仕事以外でも会うようになった。

…って言っても、仕事終わりに食事に行く程度だけど。

藍沢さんは話も上手くて、俺様なところもあるけど、優しい。

ふたりでいる時は本当に楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまう。

でも仕事ではいつもの”藍沢さん”で、厳しいことも沢山言われる。

私の中で藍沢さんの存在が変わりつつあった。

……それが恋愛感情なのかは分からなかったけれど。