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先生の彼女
第4章 理性
「一応先生だし、呼び捨ては流石に…やっぱり先生が一番落ち着きます」
「うーん確かに。」
一理ある
「…でも一回だけ、宏介って呼んで?」
いじわるをしているのではなく純粋に、宏介と、さゆちゃんの口から呼んで欲しかった
「…………」
彼女は何も言わない
(やっぱりワガママだった?)
やっぱいいやと言おうとした時、
「宏介…」
少し恥じらいながら彼女は俺の名前を呼んだ
俺は驚いた。まず驚いた。それから…幸せな気持ちになる
「やばい、ドキドキしてきた…」
「え?」
「なんでもないよ」
そう言いながら彼女の頭をぽんぽんする
可愛いなあ…と思いながら
「せ、先生?」
「さゆちゃん…好きだよ」
自然と言葉がでた
「…っ!!」
りんごのように真っ赤な彼女に笑ってしまう
先生と生徒だなんて思わせない、普通の恋人同士のような1日を過ごした

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