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eyes to me~ 私を見て
第41章 歌姫、舞踏会で歌う



 聖恵は昨夜、翔大に言われた言葉を思い出して唇を噛み俯いた。

『パーティで、上手く綾波を誘い出すんだよ……
 そうしたら俺は美名を……いいね?
 綾波を誘ったら……この間教えた様にしてごらん?
 出来るよね……可愛い聖恵……』





「――聖恵ちゃん?」

 美名に呼び掛けられて我に返り、取り繕う様に笑う。

「大丈夫?顔色が……」
「……こういうパーティ初めてだから緊張しちゃって……」
「そうだよね!私もだよ!……でも今日は美味しい物たくさん食べて楽しもうね?」
「そうですね!デザート楽しみ~!」
「本当だね~!」

 二人手を取ってキャッキャとはしゃぐが、ふと時計を見るとパーティの時間まであと少しだ。

「あ!私、綾波さんを待たせてたんだった……」

 皆も、もう来ているかも知れない。
 桃子も着いただろうか。

「そろそろ行きましょうか?」
「そ、そうだね」

 二人は足早に化粧室から出ていく。



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