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eyes to me~ 私を見て
第60章 歌姫の覚悟


「私……何があっても剛さんを信じるって……決めたんだもの……わ、笑って頑張る……」

 美名は、涙が溜まる瞳を指で押さえ、泣くのを懸命に堪える。
 綾波は今すぐ着ぐるみを脱ぎ捨てたくなる衝動を耐えていた。
 過去の全てを洗いざらい話す覚悟が出来るまで離れているつもりだったのに。
 そんな事はどうでも良くなり、拐って行きたくなってしまう。

「やいっ!はまじろう――っ」

 真理がいきなり体当たりしてきて、綾波は転げた。

「お前――っ贈りもの作戦でポイント稼ぎをしようたあ、いやらしいやっちゃな――!
 はまじろうの癖に――っ」

 綾波は、何とか起き上がり、真理を睨んだ。
 睨んだところで、はまじろうの顔はいつものファニーフェイスで全く迫力はないのだが……
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