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eyes to me~ 私を見て
第55章 独りぼっちの歌姫



 はまじろうの中の人が毎回同じなのか違うのかはわからない。が、いつものハイテンションな動きは変わらない。そしてそれは常に場の空気を読んでの動作なのだ。
 そんな着ぐるみの賢さとアグレッシブさに美名はひたすら感心していた。
 綾波と離れ離れ、しかも怪文書に怯える日々だったが、はまじろうと仕事をするのは楽しかった。
 毎日がビックリ箱みたいなのだ。
 はまじろうを伴ってのテレビ出演や取材にイベントは一ヶ月間の間と決まっている。
 もう既に二週間近くが経過しているという事は、もうあと三分の一しかない。
 そう考えると寂しくもあった。
 




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