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eyes to me~ 私を見て
第55章 独りぼっちの歌姫

「……ふう……」
美名は溜め息を吐いて、カップ麺をしまい冷蔵庫を開ける。
最近は買い物をする時間もなく、入っているのはミネラルウォーターとヨーグルトにミルクティー、冷凍室にチンして食べれる焼おにぎりが一袋、野菜室には萎びかけた大根、といったところだ。
「まあ……カップ麺よりマシか!」
美名は腕捲りをして久々に自炊をした。
と言っても、焼おにぎりは温めるだけだし、大根を使ってスープを作っただけだったが。
「桃子の言う通りだわ……ジャンクフードばかりでお肌が荒れてる……うわっ!パックして寝よう……」
美名はその夜、念入りに手入れをし、ベッドに入った。

